酷暑のこの夏、応えたのは人間サマだけであらずだったようです。
バイパスや高速道の本線上トラブルでレッカー車スクランブル出動大活躍救出劇
ユーザー車検制度悪用と揶揄されている、車検代行による『無整備車検』の末路。
まあ基本的なメンテナンスすらされていない個体でしょう。
街行く救急車と同様に倍々ゲームのように増えています。
さてアップした悲しい画像は、ホンダK20型VTECエンジン車の
適温で開かなくなったサーモスタッド。幸いパッキンの経年劣化のおかげで
若干の冷却水が隙間から流れオーバーヒートは逃れました。
このパーツ100℃寸前近くになる冷却水が循環する環境で働くわけですから、定期的なメンテナンスが
欠かせないパーツです。しかしこの原動機搭載車の場合、簡単にはいきません。
明らかに『ディーラーか整備工場に入れてください』的な整備性の悪いレイアウト位置についています。
しかも熱が籠ってしまうよな位置、さらには構造、使われている素材も大問題です。
これでは表題の通り、ユーザーは置き去りで『ホンダのためのホンダによるホンダの商品』です。
メインの本体ユニットとケース、パッキン、Oリング、ホースなど6点で約1万円。
これに交換工賃がかさみます。ボンネットフードを開けても見えない部分にあります。
下から潜って覗いてもアンダーガードを外さないとやはり見えません。大掛かり化が間違いなし
今回は初期段階で対峙出来たので、スタッドボルト8本は再利用出来ました。
羽目殺しタイプのナットは真鍮製で緑青が湧いて固着の場合は、スタッドボルト3本がまずアウトです。
認証工場の法定点検履歴の経年車でもこのような局面です。車検代行やユーザー車検利用による
『無整備車検』車は、いつ、どこで、すく壊れてしまっても何ら不思議はありません。
昔からユーザーが飛び付きやすい『車検取り立て』車。どこまで整備されているかが問題です。
点検だけで済まされて『その時だけ合格基準に足りていた』個体は、同じ箇所の修理比較でも
予防メンテナンスされていた場合より、はるかに高い修理費用が掛かってしまいます。
十分注意して検討をしましょう♪